古代インドの戦争の準備について。
再び、学生時のデータを引っ張りだして確認した。
これはジャータカアッタカターに分類される。
ジャータカというのは偈頌。ジャータカアッタカターはそれの注釈。
ジャータカアッタカターは、5C頃に、バラモン出身のブッダゴーサによる作品と言われている。
『南伝大蔵経』巻39より
大隧道本生物語(和題)
Mahā-ummagga-jātaka(パーリ題)
賢者がなした国政として要約すると、
南伝巻39p108より
「都城に大きな城壁を作らせる」
「城壁に添って門楼を、門楼と門楼との間は水堀・泥堀・空堀という三つの堀を作る」
「都城の中で古い家は建て替えさせる」
「大きな蓮池を掘らせ、その中に水を蓄えさせる」
「あちこちからやって来た商人に、出身国の王の好きな物たずね、商人に敬意を払い、兵士を送って諸王に進物を差し上げ奉仕し、諸王の行為や計画を報告させる」
(駐在大使みたいなのか)
p109によると、兵士は、出身国を偽って諸王に告げている。
これは現代では通用しないかも。
p113では、送った兵士の報告から、戦争を仕掛けられる可能性があるとして準備を始める
「貧乏な家族を都城の外に住まわせ、富裕な権勢を持つ家族を都城に住まわせ、多くの財や穀物を蓄積させた」
こんなことをやってたようだ。今も通用するか知らないけど。