昔、「鋼の錬金術師」のシリーズを見てた時にも思った。
目に見えない世界だとか、世界の真理的な、そういう壮大なテーマを
関連させてしまった場合、そんな重厚・深淵な設定をアニメに与える
のは難しい。
何が難しいかというと、そもそも、アニメは娯楽、フィクションであって、対して、視聴者が生きているのは現実の世界だ。
少なくとも、(動物が主人公である場合などを除いて)人間が主な登場
人物であれば、コミュニケーションがお互いの共通の知識・認識を
利用することで成立するからには、現実に近い物理現象や法則が(形而上学的な世界に起こる場合でも)アニメの中でも適用されていなければ、視聴者は感情移入しにくいだろう。
追記:
さらには、聖典類は、数千年伝えられ、それらもまた、何万年も前からも人類が信仰してきた神々の世界などの話を継承している。そういう世界観が現実にある中で、アニメや漫画家が考えた法則が太刀打ちできるものではない。