甲子園浜では、海岸沿いに歩道があって、ところどころに休憩所のようなものがあった。屋根のある、ベンチや机がある場所。そのうちの
ひとつに、ずっと高くなっている休憩所があった。がけのように、波が打ち寄せてる。潮が引いたら、海水に沈んでた物が見えるようになってた。何か、小さな建物があったかのような、建物の基礎のような物もあった。この基礎も、海水に沈むのだが、潮が引く途中では、
もちろん、基礎の中に水がある。そこに、クラゲがとりのこされているのを見たことがある。逃げ道なんてないのだ。僕はそれを見て、「どうやったら、クラゲは助かるだろうか?」と思った。